シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPパーム油の輸出目標、21年は2%増の750億リンギ

経済

2021年3月16日

パーム油の輸出目標、21年は2%増の750億リンギ

 プランテーション事業・商品省は、2021年のパーム油製品の輸出目標を750億リンギ(約1兆9800億円)に設定した。前年実績の733億リンギを2.3%上回る水準。世界経済の回復に伴い、徐々に需要が増え、価格も上昇するとみている。ザ・サン・デイリーが伝えた。
 
 モハメド・カイルディン大臣は、国内で新型コロナワクチンの接種が始まったことは、パーム油生産の回復を早めることに繋がると指摘。世界経済の回復とともに需要も増え、パーム油価格も上昇するとの見方を示した。
 
 マレーシアの20年の農産物貿易額は1917億リンギで、前年から14.1%増加。輸出は1505億リンギ、輸入は412億リンギだった。輸出額を品目別にみると、パーム油の733億リンギが最大で、前年からは15.0%増加。これにゴム製品が485億リンギ、木材が220億リンギ、ココア62億リンギ、ケナフ・タバコが3億リンギ、コショウ1億リンギで続いた。
 
 同相は、新型コロナウイルス流行の影響があった中で、20年はとりわけパーム油とゴムの輸出が好調だったとコメント。パーム油は20年第1四半期に価格が下落し、業者は損失を被ったが、第2四半期以降は価格が回復して通年では利益が出たとした。パーム原油価格はこのところ急騰し、過去25年の最高水準まで上がっており、21年の好業績が見込めるとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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