シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPHDBソーラーシステム第6回入札を開始、5回目はセムコープが落札

政治

2021年3月15日

HDBソーラーシステム第6回入札を開始、5回目はセムコープが落札

 シンガポール住宅開発庁(HDB)は12日、団地屋上にソーラーシステムを設置する第6回入札を開始した。また第5回入札は政府系セムコープ・インダストリーズが落札したと発表した。セムコープは1,154棟の団地と46の政府機関施設の屋上にソーラーシステムを設置し、最大60メガワットの電力を生産する。
 
 第6回入札では1,198の団地棟と57の政府機関施設の屋上にソーラーシステムを据え付け、最大70メガワットの電力を生産する。政府施設には初等・中等学校と淡水化プラントが含まれる。
 
 政府が策定した太陽光発電推進計画に基づくプロジェクトで、政府施設の電力需要を太陽光発電で賄い、二酸化炭素排出を減らす。HDBと経済開発庁(EDB)が中心になって推進している。
 
 全6回の事業は計6,901棟の団地が対象で、330メガワットの電力生産を図る。30年までには13万5,000の団地世帯(4室住宅)の電力需要に相当する540メガワットの電力を生産する。電力はHDB団地の共用部分の照明に利用し、残りは電力会社に卸す。
 
 セムコープのHDBソーラーシステム事業の獲得は2回目。リグ(油井掘削装置)を手掛ける海洋部門子会社の不振で経営が悪化したため同部門を分離し、太陽光発電に注力する。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPHDBソーラーシステム第6回入札を開始、5回目はセムコープが落札