シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP1月の小売業販売額は6%減、減少は24カ月連続

経済

2021年3月8日

1月の小売業販売額は6%減、減少は24カ月連続

 消費の低迷が続いている。統計局の発表によると、1月の小売業販売額は推定38億Sドル(約3,064億円)で前年同月比6.1%の減少だった。減少は24カ月連続。
 
 12月の販売額は同3.3%の減少(修正値)で、1月の減少幅が大きかったことについて統計局は、春節の祝祭が昨年は1月で今年は2月という事情が一因とした。しかし民間エコノミストは、それを考慮しても1月の減少幅は予想以上とした。
 
 刻んだ野菜と魚肉を参加者全員が箸で高く持ち上げる、福を呼ぶ新年行事のローヘイの制限などで春節用の買い物が低迷したと考えられるという。
 
 1月は食品・酒類の販売額が44%、百貨店の売り上げが36%、化粧品・洗面用具・医療品販売額が32%、それぞれ減少した。旅行規制による入国者の枯渇が主因。衣料品・履物は25.9%の減少。一方、家具・調度販売額は26%、コンピューター・通信機器は25%、増加した。
 
 外食業の販売額は推定7億2,000万Sドル(約581億円)で、25%の減少だった。ケーターリングは76%減、レストランは25%減だった。ファストフードとフードコート/カフェは7%の減少にとどまった。
 
 小売業販売額のうちオンライン販売は10.3%だった。うちコンピューター・通信機器の割合が40.8%、家具・調度が23.3%、オンラインスーパーマーケットが11.6%を占めた。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP1月の小売業販売額は6%減、減少は24カ月連続