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政治

2021年3月5日

ディーゼルエンジンの乗用車・タクシー、25年から新規登録禁止

 シンガポールで、ディーゼル機関の乗用車およびタクシーの新車登録が25年から禁止される。オン・イエコン運輸相が持続可能性に関する国家審議で明らかにした。
 
 自動車はシンガポールで年間640万トン相当の二酸化炭素を排出しているが、乗用車、タクシーを含む軽量車両がすべて電動になれば、年150万~200万トンの排出削減につながる。電気自動車が動力とする電気を化石燃料で生産しても、電気自動車にシフトすることで炭素排出を50%削減できるという。
 
 ディーゼル自動車はタクシーや貨物車、バスに多い。乗用車ではディーゼル車の割合は全体(63万4,042台)の2.9%。
 
 タクシー用車両はガソリンと電気のハイブリッド車への転換が進んでおり、1万5,678台のタクシーのうちディーゼル車は、5年前の85%に対し昨年末は41.5%。貨物車では約14万台のうち95.8%、バスでは1万8,912台のうち99.4%がディーゼル車だ。
 
 タクシー最大手、コンフォートデルグロでは保有する1万台のうち60%近くがハイブリッド。23年末までにほぼすべてハイブリッドに転換し、電気自動車の導入も加速する。
 
 電気自動車に課す道路税も引き下げる。モーターの出力により分けていた税率を統一するもので、出力のやや大きい、最も販売台数の多いモデルの税が下がる。

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