従業員のストレス診断ツール、人材開発省がリリース

　シンガポール人材開発省（MOM）は、職場におけるストレスの度合いを診断するオンラインツール「iWorkHealth」をリリースした。このツールを使うことで、従業員は心の健康を自己診断できる。
 
　「iWorkHealth」は人材開発省のWSH（Workplace Safety and Health）機関が、WSH評議会とメンタルヘルス機関、チャンギ総合病院およびヘルスプロモーション評議会とのパートナーシップのもと開発した。
 
　「iWorkHealth」では職場でのストレス要因、仕事のコントロール具合、組織文化、上司や同僚との関係など、71の質問に答える。8名以上の従業員がツールを利用した場合、企業は集約された匿名レポートを受け取ることができる。レポートの内容は下記のとおり。
 
　・職場における主なストレス
　・従業員のストレスの程度や、極度の疲労の有無および精神衛生
　・組織文化で起こりうるハラスメント
　・従業員の精神衛生改善につながるリソース
 
　回答した従業員には、自身の精神衛生や仕事におけるストレスを記した個人レポートが配布され、その結果を健康管理に役立てることができる。
 
　人材開発省は企業にワークライフバランスを促進させる活動も行っており、企業がより魅力的になることで、人材を保持することができる仕組みを目指している。