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経済

2021年2月26日

植物原料の「鶏肉」製造の新興企業、業務拡大資金を調達

 植物原料で鶏肉代替食品を生産するシンガポール新興企業、ネクスト・ジェンは事業拡大資金1,000万米ドルを調達した。世界各地で販売に乗り出す。アジアでも販路を広げる。
 
 出資したのは、国営投資会社テマセク・ホールディングス、経済開発庁(EDB)の投資部門子会社、ベンチャーキャピタルのK3ベンチャーズ、スイスのベンチャー投資会社ブルー・ホライゾン。
 
 調達額は目標額の700万米ドルを上回った。共同創業者で最高経営責任者(CEO)のティモ・レッカー氏は、K3からの出資が特記されると述べた。K3は配車アプリのグラブ、動画プラットフォーム「ティックトック」を運営するバイトダンスなど成功を収めた企業を創業初期の段階で支援した実績がある。
 
 共同創業者で最高執行責任者(COO)のアンドレ・メネゼス氏は、2年後をめどに欧州と米国にも参入すると表明した。
 
 鶏もも肉の味、使い道の多さを再現した食品で、遺伝子操作した原料は使用しておらず、コレステロールを含まない。シンガポールでは、ハンバーガー店のスリーバンズ・キーサイドや中国料理のエンプレスが食材として使っている。
 
 ほかの企業では、春巻きの皮生産で世界最大のティー・イー・ジア・フード・マニュファクチャリングが、菌類、エンドウ、大豆のたんぱく質を主原料とする、肉もどきの食品を製造している。

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