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政治

2021年2月15日

10年後を見据えたグリーンプランを発表、電気自動車の利用促進

 シンガポールにて、より持続可能な社会づくりを目指した、10年後を見据えた「グリーンプラン2030年」が10日発表された。国家開発、持続可能性・環境、通産、運輸、教育の5省が中心になって進める基本計画で、緑の多い、より生活に快適な社会を作るという。
 
 ガソリンまたは軽油だけを燃料とする自動車を禁止する計画で、30年以降に登録の新車(乗用車)はすべて、「よりクリーンなエネルギー」の車両とする。特に電気自動車の購入を奨励し、税制面で優遇する。ソーラーシステム、充電施設を増設する。
 
 グリーンビルディング計画を刷新し、建物の持続可能性基準を引き上げる。公営住宅HDBタウンにおけるエネルギー消費量を15%削減する。学校のうち少なとも20%を二酸化炭素の排出量と吸収量がプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルにする。
 
 石化工場、製油工場が集積するジュロン島をエネルギー面で持続可能な島にする。エネルギー効率が高い事業投資を誘致する。持続可能性を雇用創出、経済成長のけん引役に位置付け、国内起業家が持続可能な慣行を採用するのを後押しする。
 
 塗料の色、緑化で都市部における気温上昇を緩和する。自動車通勤を減らすため住民には公共輸送機関の利用を奨励し、サイクリング道路を増やす。自然公園面積も50%増やす。

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