2021年2月10日
「ワクチン供給の早期実現が重要」、シュワブWEF会長
世界経済フォーラム(WEF)創設者で会長のクラス・シュワブ氏がシンガポールを訪問し、ストレーツ・タイムズとの単独会見に応じた。WEFは年次総会を8月17~20日の日程でシンガポールにおいて開催する予定で、気候変動、労働者の技能向上、食料安全保障の構築が主要テーマになるという。
年次総会には知識人、ジャーナリスト、多国籍企業の首脳、主要国の政治指導者が一堂に会する。オンライン方式ではなく参加者が実際に顔を合わせての総会は、パンデミックが昨年初頭起こって後、初めて。
シュワブ氏は、総会で話し合われた内容は、9月の国連総会、10月のローマにおける20カ国首脳会議(G20)、11月開催の気候変動枠組条約締約国会議(COP26)の協議に材料を提供することになると述べた。
シンガポール開催の意義について、東南アジア諸国連合(ASEAN)の重要性が増していることの反映と指摘。ASEANは世界で最も経済成長率の高い地域であり、人口も欧州より多いと語った。
WEFは1月に「ダボス・アジェンダ」と銘打ってリモート会合を開いたが、新型ウイルスワクチン開発と供給の迅速化がイニチアチブの一つ。開発・供給期間を300日から100日に短縮するのが目標の一つで、シュワブ氏は、短縮することで感染拡大を抑制できると主張した。