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政治

2021年2月5日

4つ目の淡水化プラントを開所、水需要の7%を生産

 シンガポールで4つ目の淡水化プラント「ケッペル・マリーナ・イースト」の開所式が4日、リー・シェンロン首相出席の下、行われた。海水と淡水の両方を処理できる国内初の淡水化プラントで、国内水需要(1日4.3億ガロン)の7%に当たる3,000万ガロンを生産できる。
 
 開発・運営母体はケッペル・インフラストラクチャーで、25年間にわたり飲料水を公益事業庁(PUB)に供給する。初年度の価格は1立方メートル当たり1.07867Sドル。
 
 シンガポールは水を、マレーシアから輸入の川の水、雨水、再生水、海水の淡水化の4つに頼っているが、PUBのン・ジューヒー最高責任者は「海水は無限の資源だ」と淡水化重視を表明した。
 
 国内水消費量は60年までには現在の2倍になるとPUBは予想しており、下水を利用した再生水(ニューウオーター)と淡水化で最大85%の需要を賄う方針だ。
 
 マリーナ・イーストのプラントはマリーナ貯水池に隣接している。降雨量が多い時は貯水池から水を引き処理する。
 
 気候変動で、PUBはこれまでにない降雨あるは干ばつを予想しているが、新プラントはこうした出来事に柔軟に対応できるという。淡水を処理する時は電力消費量が海水処理時の3分の1で済む。
 
 ジュロン島で建設中の5つ目の淡水化プラントは完工が遅れたが、6月までには操業を開始できるという。
 
 ハイフラックスから接収したトゥアスサウスの淡水化プラントも飲料水を生産している。

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