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政治

2021年2月1日

コロナ規則違反で42社に罰金、3カ国とのグリーンレーン停止

 シンガポール人材開発省は、昨年9月28日から今年1月15日までに42社を、職場でコロナウイルス規則違反があったとして罰金を命じたと明らかにした。政府は9月28日、経済・社会活動を制限するサーキットブレーカー解除後の規制緩和で、職場で業務を行う社員の数を増やすことを企業に認めたが、在宅勤務を原則とし、職場ではソーシャルディスタンシングを確保するよう要請していた。
 
 違反で多かったのは、「在宅作業ができる社員を出社させた」および「職場の共通エリアに他人との距離確保のための標識を整備しなかった」だった。
 
 外国との往来では、外務省はマレーシア、ドイツ、韓国との相互グリーンレーン(RGL)の運用を2月1日から3カ月間凍結すると発表した。同3国でウイルス感染者が増加しているためだという。RGLではビジネス上必須な人材の往来、公務目的の往来を相互に認めている。
 
 国境の事実上の封鎖で旅客往来がなく、経営難に直面しているのが両替商で、昨年4月以降、12の両替商が廃業した。店舗を一時閉鎖している両替商もいる。アーケード・マネーチェンジャーのファルークさん(77)は「この仕事について42年になるが、金融危機やサーズ(SARS)の時もこれほどの影響はなかった。当時は国境封鎖もなく、人の往来があったからだ」と語った。

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