シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP12月の工業生産高は14%増、通年では7%の増加に

経済

2021年1月27日

12月の工業生産高は14%増、通年では7%の増加に

 【シンガポール】経済開発庁(EDB)は26日、昨年12月の製造業生産高は前年同月比14.3%増加したと発表した。電子、化学、精密工学が好調だった。通年の製造業生産は7.3%の増加になった。
 
 12月の電子部門生産は前年同月比42%の増加で、半導体生産が51%増加した。5G需要がけん引した。コンピューター周辺機器、データストレージ機器の生産も増加した。情報通信機器、デジタル家電の生産は減少した。電子部門の通年の生産は12%増だった。
 
 化学部門の12月の生産は12%増で、石油以外の生産が増加した。通年では1%の減少だった。
 
 精密工学部門の12月の生産は11%増で、半導体製造装置、計測機器の生産が増加した。通年の生産は11%増だった。
 
 バイオ医学部部門の12月の生産は13%減だった。医療器具生産は増加したが、生物製剤の生産が減少した。通年の生産は24%増で、パンデミックが追い風になった。
 
 輸送工学の12月の生産は31.5%減で、造船、リグなど海洋・オフショア業が31%減、航空機保守など航空宇宙業が42%減と低迷した。通年の生産は26%減。海洋・オフショア業は石油価格下落の影響で受注が激減した。航空業は世界的な旅行規制の影響を受けた。
 
 印刷などその他製造部門の12月の生産は6%増で、飲料と粉乳の生産が増加した。通年の生産は11%の減少だった。

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