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経済

2021年1月27日

マツダ車代理店、起亜車の販売で交渉か

【マレーシア】マツダ車販売のベルマツオート(BAUTO)は、韓国・起亜自動車の独占販売権の取得に向けて交渉を行っているもようだ。業界で情報が飛び交っているもので、起亜車の代理店を務めていた地場ナザ・グループが契約を昨年放棄したため、取得に動いているとみられている。ザ・スター・オンラインが1月25日付で伝えた。
 
 ある業界関係者は、ベルマツオートにとっては販売だけでなく、組立生産まで契約に含められるかが重要になると指摘。販売だけでは5〜10%程度のマージンしか得られないが、組立生産を行えば利幅が拡大するとしている。
 
 調査会社のAMインベストメント・リサーチは、起亜車の代理権取得争いでは、国民車メーカーのプロトンの親会社であるDRBハイコムよりもベルマツオートに分があると分析。ベルマツは2年前から積極的に起亜にアプローチをかけていたとしている。
 
 起亜車のマレーシアでの販売台数は2014年に9,926台と好調だったが、その後低迷。19年には前年比39.3%減の3,432台、新型コロナウイルス禍で業界全体が冷え込んだ20年には81.5%減の635台にとどまった。
 
 ベルマツオートは昨年、コングロマリット(複合企業)のベルジャヤ・コーポレーションとともに、プジョー車の国内独占販売権を取得。プジョーの販売代理権もナザ・グループが手放していた。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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