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政治

2021年1月26日

製造業生産は10年後に50%増が目標、GDP比で20%を維持

 【シンガポール】チャン・チュンシン通産相は25日、精密工学のユニバック社を訪問した際の記者会見で、製造業の生産高を10年後に50%増やし、国内総生産(GDP)に占める割合は現在と同じ20%前後を維持するとの、10カ年計画を発表した。
 
 昨年の製造業生産額は1,060億Sドル(約8兆円)でGDPの21%。労働力の12%に当たる45万人を雇用している。
 
 チャン氏は、昨年は生物製剤を含む製薬、電子機器、精密工学部門が顕著な業績を上げたことを取り上げ、コロナウイルスのさなか、またウイルス後において経済が多様であることがシンガポールにとり重要と、製造業重視の姿勢を改めて表明した。
 
 またシンガポールが求めるものを他国が売ってくれるかは、他国が欲しいものをシンガポールが持っているかに左右されると述べ、必需品の入手ではバーター貿易が行われたことを明らかにした。シンガポール固有の能力、製品生産力を持つことがますます重要になっているという。
 
 10年計画の目標達成には、迅速な技術革新と高付加価値製品の生産を通じた国際競争力の強化が必要と考えており、ニッチ分野で優れた企業の誘致、先端製造の領域における国内企業の育成を進め、技術専門学校、大学と協力し、製造、工学を学生にとり魅力ある分野にするという。

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