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政治

2021年1月26日

パンデミックは4~5年続く可能性、政策研究所会議でウォン大臣

 【シンガポール】新型コロナウイルス感染症Covid-19特別対策班のローレンス・ウォン共同議長(教育相)は25日、政策研究所主催の会議で、パンデミックが終わるまで4~5年を要する可能性があるとの見解を示した。危機対処で障害に直面する可能性が高いからだという。
 
 このことは今年いっぱい、また来年もほとんどの期間、国民にはこれまでとは異なる世界での生活になることを意味するという。具体的には、マスク着用、他人との距離確保、混雑した場所の回避を引き続き求める。
 
 ウォン氏は予想される困難の一つにワクチンを取り上げ、現在開発されているワクチンは南アフリカ変異株には無効の可能性があるとの研究結果があると述べた。
 
 ウォン氏によれば、コロナウイルス禍後の世界がどのようになるか知りようもないが、明るい変化も期待できるという。ウォン氏は、14世紀、疫病ペストに見舞われたイタリアの街フィレンツェがルネサンス文化発祥の地となったことを引き合いに「都市は建築物の集合ではなく、人が生活する場。人は適応力があり、自らの将来を形作る能力がある。今回の危機をソフトウエア更新の場ととらえたい。ウイルスから大損害を受けた後の再起動のようなものだ」と述べた。

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