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経済

2021年1月21日

昨年の固定資産投資、中・長期目標を上回る172億ドル

 【シンガポール】昨年のシンガポールに対する固定資産投資(認可ベース)は172億Sドル(約1兆3,447億円)で、経済開発庁(EDB)が立てた中・長期目標の年80億~100億Sドルを大きく上回った。巨額の石化投資があった2007、08年以来の高水準だ。
 
 内訳は、電子が37.7%、化学が24%。ベー・スワンジン長官によると、ウイルス禍のため延期されたプロジェクトもある。
 
 チャン・チュンシン通産相によると、この先2~3年の間に世界のサプライチェーンの配置図を決定するような重大な決定が多数なされる見通しで、このうちシンガポールがいくつかの投資案件を誘致できれば、長い年月にわたり経済上の機会を得ることができるという。
 
 昨年の投資案件がすべて実施された場合の付加価値生産は年312億Sドル。中国企業による投資はデジタル、先端テクノロジーが多いため固定資産投資額は少ないが、付加価値の40%近くを占めるという。
 
 創出される雇用は1万9,352人で、45%は生産業務、24%はデジタル関連、19%はビジネスサービス・商業サービス。
 
 困難な環境にもかかわらず投資を確保したことについてチャン氏は、ビジネス継続の確保に向けたシンガポールの努力が多国籍企業のシンガポールへの信頼構築に貢献したと述べた。

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