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経済

2021年1月21日

国境をまたいだ投資の目的地、シンガポールは東京に次ぐ2位

 不動産売買仲介・賃貸のCBREが行った投資家意識調査で、投資目的地の1位に東京、2位にシンガポールが入った。
 
 不動産投資家の投資戦略を把握するためCBREが毎年実施しているアンケート調査で、昨年11月から12月にかけ、アジア太平洋地域を主な拠点とする投資家492人に、取得意欲、戦略、投資したい分野、市場を聞いた。
 
 3位から10位は、ソウル、上海、ホーチミン、北京、深セン、シドニー、大阪、メルボルンで、ベトナムの都市が10位以内に入ったのは初めて。
 
 CBREのアジア地域調査部長デスモンド・シム氏によると、シンガポールは東南アジア参入を目指す企業にとり重要な拠点で、中央商業地区(CBD)のオフィス賃貸料は下落したが、中国企業や投資ファンドからの需要を背景に、先行き上昇が見込めるという。東京は高品質の不動産が多く、流動性も豊富な点が好かれた。
 
 全体でオフィスへの投資意欲は薄れた。リモート勤務の増加が影響した。小売店舗、ホテル取得意欲も減退した。対照的に物流施設が取得したい資産の1位だった。またリモート勤務の増加を受けデータセンターへの投資意欲も高まった。環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視するESG投資を採用している投資家も増えた。

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