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経済

2021年1月8日

百万ドル超の中古HDBフラット取引、昨年は82戸

 【シンガポール】昨年の中古公営住宅(HDBフラット)取引のうち、100万Sドル(約7,840万円)超の売買は82戸で前年の64戸を上回った。中古HDBフラット取引は前年比4.3%増の2万3,427戸だった。
 
 不動産仲介SRXによると、12月の平均売買価格は6カ月連続の上昇で、通年の値上がり幅は6.4%(前年は0.3%)だった。「パンデミック、景気後退の影響を全く感じさせない取引状況」(ERAリアルティーのニコラス・マク氏)だという。
 
 住宅庁の速報値によれば、昨年第4四半期の中古HDBフラット価格は前期比2.9%の上昇で、四半期ベースで9年来の高水準だった。通年の上昇率は4.8%。
 
 マク氏によれば、最低入居期間(5年)を経過したばかりの物件が特に高値で売買されている。高額物件はドーソン、ポンゴル、ブーン・ティオン・ロードに多い。
 
 新築HDBフラットは入居まで通常3年を要するが、パンデミックで建設工事に遅れが出ているため、新築フラットを購入する予定だった人が中古市場に流れている。
 
 12月は例年であれば国民は旅行に出るため住宅市場は低迷するが、昨年12月は旅行に出ることもなく、中古HDBフラット取引は2,489戸と6カ月連続で2,000戸を上回った。12月の最高額取引はナチュラ・ロフトの5室の住宅で、約122万Sドル(約9,560万円)だった。

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