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社会

2020年12月28日

コンコード国際病院、ICU設備の不備で業務停止処分

 シンガポール保健省は中国系コンコード・インターナショナル病院(CIH)に医療サービスの一時停止を命じた。患者の安全にかかわる重大な過失が複数、見つかったためだ。
 
 保健省は12月14日から16日にかけ同病院を立ち入り検査し、集中治療室や手術室において生命維持装置や薬剤が用意されていなかった、あるいは適切に管理されていなかったことを突き止めた。
 
 ラボラトリーにおける品質管理の欠如、感染防止面での品質の欠如もあり、患者を重大な危険にさらすものだという。12月19日の時点で診療の予約がある外来患者は4人。入院患者はいない。
 
 CIHは3月、新型コロナウイルス検査で陽性反応があったものの健康上問題のない人を受け入れる病院に指定された。ほかの指定病院はマウント・エリザベス病院とグレンイーグルス病院。
 
 CIHは元フォーティス・サージカル病院で、中国の泰和誠医療集団が2015年、5,500万Sドル(約43億円)で買収し、がん専門病院として経営している。海外での治療を望む中国人を当て込んでの投資だ。

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