シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP今年の運輸市況、空運は崩壊も海運はパンデミック前の水準を維持

経済

2020年12月28日

今年の運輸市況、空運は崩壊も海運はパンデミック前の水準を維持

 新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)による国境規制で空運による旅客輸送は激減したが、公共輸送機関の乗客数は回復し、海運貨物はほぼパンデミック前を維持した。
 
 運輸省がフェイスブック上で公表した統計によると、公共輸送機関の4月の旅客数は年初の32%で、5月に25%まで下がったが、その後は増加に転じ、11月は72%まで回復した。社会・経済活動を制限するサーキットブレーカーの導入(4月7日)が旅客動向を左右した。
 
 チャンギ空港の4月の旅客数は年初の0.004%という少なさ。シンガポールが外国からの旅客の受け入れを停止したのは3月23日。旅客はその後、わずかずつ増加し、11月の旅客は年初の0.019%だった。
 
強さを示したのは海運で、貨物取扱量は年初とほぼ同じ水準を維持し、11月は同97%だった。
政府は空運のほか、海事業界にも、船乗りへの金銭支援、客船に対する港湾使用料の割引、海事会社に対する融資返済猶予の供与など支援を実施した。

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