シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP今年最後のCOE入札、小型車以外はすべて落札価格が上昇

経済

2020年12月24日

今年最後のCOE入札、小型車以外はすべて落札価格が上昇

 【シンガポール】陸運庁(LTA)が23日実施した今年最後の新車購入権(COE)入札では、ほとんどのカテゴリーで落札価格が上昇した。複数の販売店が販売を強化したことが影響した。
 
 乗用車だけの通年の動きでは、COE発行枠が昨年より25%縮小されたが、落札価格は昨年をわずかに上回るにとどまった。
 
 23日の入札結果では、Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOE落札価格は4万556Sドル(約315万円)で前回をわずかに下回った。
 
 Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOE落札価格は前回より9.5%高い4万9,300Sドル(約383万円)。どの4輪車の購入にも使えるオープンカテゴリーのCOE落札価格は8.8%高い4万9,500Sドルだった。
 
 商用車のCOE落札価格は7%高い3万5,201Sドル(約274万円)、オートバイは微増の7,689Sドル(約60万円)だった。
 
 COE発行数は廃車処分された自動車の数で決定される。COEは10年間有効で、10年前の自動車登録台数がCOE発行枠に影響する。
 
 2010年の新車登録台数は前年より33%少なかったが、2016年にCOEの有効期限を5年延長した乗用車が2万2,000台あり、これが21年に廃車時期を迎えるため、21年のCOE発行枠は今年並みか、今年をわずかに上回ると業界関係者は予想している。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP今年最後のCOE入札、小型車以外はすべて落札価格が上昇