シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP11月の消費者物価指数は0.1%の下落、デフレ傾向和らぐ

経済

2020年12月24日

11月の消費者物価指数は0.1%の下落、デフレ傾向和らぐ

 【シンガポール】統計局が23日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.1%の下落で、0.2%の下落だった前月よりいくらかデフレーション(通貨収縮)の傾向が弱まった。CPIから、住宅賃料、自家用車所有にかかわる経費を除いたコアCPIも0.1%の下落だった。
 
 カテゴリー別で見て、サービス費用および電力・ガス料金の下落が10月より小幅だった。サービスでは、外来診療費用の下落が小幅だった。電力・ガス費用の下落が小幅になったのは、公益料金の割り戻しが10月で打ち切られたため。
 
 項目別のCPIでは、食品は1.8%、家財・家庭向けサービスは0.4%、通信費は0.8%、それぞれ上昇した。家庭向けサービスには介護、料理代行、ベビーシッティングが含まれる。
 
 ほかの項目はすべて下落した。下落幅は衣料品・履物が5.8%、レクリエーション・文化活動費が1.9%、その他雑貨・サービスが1.7%。医療費、教育費はそれぞれ0.5%、0.8%の下落だった。
 
 先行きについてシンガポール金融管理庁(MAS)と通産省は共同声明で、インフレ圧力は弱いとのこれまでの見方を維持。外国人労働者の減少で住宅賃料は下落が予想されるとした。通年のCPI、コアCPI予想はマイナス0.5~0%を維持した。

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