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経済

2020年12月18日

11月の非石油地場輸出、前月に続き減少

 シンガポールの11月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は136億Sドル(約1兆円)で、前年同月比4.9%減少した。減少は2カ月連続。
 
 貿易推進機関のエンタープライズ・シンガポール(ESG)は通年で4~4.5%の増加を予想しているが、アナリストは12月も減少を予想しており、OCBC銀行のアナリストは通年で3.6%増を予想している。
 
 11月のNODXのうち、電子機器輸出は3.8%減だった。集積回路(IC)、ディスクメディア製品、パソコン部品の輸出が特に減少した。
 
 電子機器以外の輸出は5.2%の減少で、石化製品、薬品、金(きん)の輸出減が響いた。今年は金輸出が急増したが、8月に金価格が最高に達して以降、需要に衰えが見え始めた。
 
 輸出先上位10カ国・地域別では、米国、日本、台湾、マレーシア、タイ、香港向けは増加したが、中国、欧州連合(EU)、インドネシア向けは減少した。
 
 製造業の先行きを示す中間財輸入は52億Sドル(約4,049億円)で、前月より8億Sドル増加した。石油貿易と再輸出を含めた総貿易は800億Sドル(約6兆円)で、前月より28億Sドル(約2,180億円)多かった。

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