シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPワクチン接種は任意、16歳以下の人や妊婦、過敏症の人には不適

政治

2020年12月15日

ワクチン接種は任意、16歳以下の人や妊婦、過敏症の人には不適

 シンガポールのリー・シェンロン首相はウイルス感染対策に関する記者会見で、ワクチン入手に至る経緯、入荷予定などについて発表した。
 
 外国のメーカーからワクチンを購入するための順番待ちで列の最後ではなく、前に方にいるため手を尽くしたと明らかにした。ワクチン調達予算は10億Sドル(約779億円)で、モデルナ、ファイザー・ビオンテック、中国のシノバックバイオテックなどワクチン開発が成功する可能性の高い複数の企業と仮契約を交わし、前金を渡したという。
 
 また国内でのワクチン開発にも予算を充てた。サプライチェーンの混乱で外国からの入手が困難になった場合に備えた。
 
 健康科学庁も同日、ファイザーとビオンテックが開発したワクチンを仮認可したと発表した。臨床試験の初期段階で承認する特例措置を適用した。
 
 ファイザー・ビオンテックのワクチンは16歳かそれ以上の人向け。16歳未満の人、妊婦、免疫システムが弱体化している人には接種を勧告しない。臨床試験で安全性、効能が証明されていないためだ。アレルギー反応など過敏症の人も接種は勧められないという。
 
 接種は任意で、住民は無料。ガン・キムヨン保健相は「人の選択権を尊重する」と述べた。今月末に最初の入荷を予定している。

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