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経済

2020年12月14日

タンピネスのHDB団地に「エコボード」、電力・水道使用量を表示

 シンガポール東部・タンピネスの公営HDB住宅団地のエレベーターロビー5カ所に、団地全体の1日の電力・水消費量とその結果としての炭素排出量がリアルタイムで表示される「エコボード」が設置された。ボード画面では水・電力消費を減らすための工夫をアドバイスし、ほかのブロックと節約を競うコンペに参加できる。
 
 ボード立ち上げ式に出席したタンピネス選挙区選出のマサゴス・ズルキフリ社会・家族開発相によれば、シンガポール初のエコタウンを目指すタウンカウンシル(自治組織)のイニシアチブ。
 
 水・電力をほかの棟がどのように利用しているかの情報を住民に提供し、競わせることで消費減を実現するという。エコボードはタンピネスのほかの5つの団地ブロックにも追加設置される。いずれも6カ月間の試験運用だ。
 
 住民世帯の水消費量は1日140リットルで、政府はこれを2030年までに130リットルに減らすことを目指している。
 
 ボードは電力最大手のSPグループが開発した。SPは2015年に、個々の世帯が電力消費量を追跡できるアプリケーションを開発し提供している。しかしアプリで消費量が分かるのは月末だけで、電力消費の問題があっても直ちに気付くのは困難という弱点がある。

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