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経済

2020年12月14日

10月の鉱工業生産0.5%減、4ヵ月ぶりマイナス

 マレーシア統計局が12月11日発表した2020年10月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で0.5%低下した。前年割れは4ヵ月ぶり。新型コロナウイルス対策の活動制限が首都圏などで再び厳格化される中、製造業(2.4%上昇)の伸びが減速した。
 
 前月までは電気・電子製品の輸出や自動車の国内販売の伸びを背景に、3カ月連続でプラス成長を記録していた。10月はIPIを構成する3業種のうち、製造業が5カ月連続の上昇となったものの、上げ幅が前月(4.3%上昇)から縮小。また、鉱業(10.6%低下)の落ち込みが加速した。一方、電力(1.0%上昇)は8ヵ月ぶりのプラスに転じた。
 
 製造業でプラスだったのは7分野のうち4分野。食品(3.4%低下)がマイナスとなり、前月の5分野から減少した。電気・電子製品(8.1%上昇)や輸送機器・その他(3.5%上昇)など、プラスの4分野はいずれも伸びが減速した。鉱業では原油(12.6%低下)が再び2桁のマイナスとなった。

製造業売上高2%増


 
 統計局が同日発表した20年10月の製造業売上高は、前年同月比2.2%増の1,220億リンギ(約3兆1,400億円)だった。増加は5ヵ月連続。7分野のうち前月と同じ3分野がプラスだった。3分野は、食品・飲料・たばこ(13.8%増)と輸送機器・その他(9.3%増)、電気・電子製品(3.8%増)で、いずれも前月から伸びが減速。ただ、食品・飲料・たばこは5ヵ月連続で2桁増を記録している。
 
 製造業の従業員数は2.3%減の218万8520人。支払われた労賃は1.6%減の71億9,380万リンギ(1人当たり3,289リンギ)だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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