シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP10月の小売業販売額は9%減の33億Sドル、減少率が鈍化

経済

2020年12月7日

10月の小売業販売額は9%減の33億Sドル、減少率が鈍化

 シンガポール統計局が発表した10月の小売業販売額は推定33億Sドル(約2,573億円)で、前年同月比8.6%の減少だった。9月の販売額は同10.7%の減少で、減少幅が狭まりつつある。前月比では0.2%の微増で、OCBC銀行主任エコノミストのリン氏は、トンネルの先にわずかに明るい光が見えるが、完全な回復はまだ先とコメントした。
 
 前年同月比ではこれまで同様、食品・酒類、百貨店、化粧品・洗面用品・医療品の販売が減少した。スーパーマーケットの販売は22.3%増だった。
 
 外食業の販売額は23.5%減の推定6億9,200万Sドル(約539億円)。特にケーターリング業とレストランの販売が減少した。
 
一方、政府観光局(STB)が18歳以上の国民を対象に実施した、国内観光のてこ入れを目的とした商品券(100Sドル)計画が今月施行されて最初の日曜日となった6日、多くの国民がこれを利用し、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、動物園など観光施設を訪れた。
 
 商品券は電子マネーの形で国民に交付された。来年6月末まで有効だが、待ちきれなかった人が多かったようで、チケット予約プラットフォームには1万1,900件、186万Sドル相当の予約申し込みがあった。
 
 商品券はホテル滞在、ツアー参加、レジャー施設入場に利用できる。セントーサ島のユニバーサルスタジオとSEA水族館の両方に入場できるコンビチケットは100Sドル弱で、妻、娘とともにこのチケットを利用したリム・ユーリさんは「いつかユニバーサルスタジオを訪問したいと思っていた」と語った。

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