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経済

2020年12月7日

生保市場が回復、3Qは前四半期比44%拡大

 マレーシア生命保険協会(LIAM)によると、2020年第3四半期の生命保険業界の収入保険料は29億1,894万リンギ(約749億円)で、前四半期から44.1%増加した。新型コロナウイルス対策の活動制限令(MCO)が緩和され、景気の先行き見通しが上向いたことで、とりわけ投資型の保険契約が増えた。
 
 収入保険料を商品別にみると、投資運用の成績に応じて保険金額や解約返戻金が変動する変額保険は前四半期比94.5%増の14億3,468万リンギ(約368億円)と大幅に増えた。変額保険は商品の仕組みが複雑で見込み客に直接説明することが好ましいが、第2四半期は活動制限の影響で面談ができず、新規契約が減少。ただMCOが緩和されたことで営業が活発となり、景気の先行き見通しも上向いたこともあって契約が増えた。
 
 一方、通常型の生命保険商品の収入保険料は32.0%増の7億3,375万リンギ(約188億円)。団体保険は2.5%増の7億5,051万リンギ(約193億円)だった。
 
 第3四半期の収入保険料は前年同期比で6.5%増加。詳細を見ると、変額保険は20.7%増、通常型生命保険は1.2%増、団体保険は9.1減だった。
 
 LIAMのロー・グアト・ラン会長は、「コロナ禍で保険に対する消費者の関心が高まった」と述べた上で、MCO緩和で生保市場にも力強い回復がみられたと説明。経済が第4四半期に回復基調を維持すれば、20年の生保市場は1桁成長になるとみている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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