シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP企業は域内業務拡大に意欲、HSBC企業意識調査

経済

2020年12月3日

企業は域内業務拡大に意欲、HSBC企業意識調査

 シンガポール企業はアジアにおける事業ネットワークの拡大努力を倍加しており、サプライチェーン強化も図っていることが、香港上海銀行(HSBC)による調査から分かった。シンガポール企業はほかの国の企業より、新型コロナウイルス感染症の拡大(パンデミック)からの経済回復には時間がかかると予想している。
 
 HSBCは世界各地で2,500社を調査し、シンガポールからは200社が回答した。シンガポール企業のうち、アジア業務を拡大すると回答したのは87%(全体では76%)。シンガポール企業の3分の2は、国境を超えた取引はパンデミック以前より困難になると考えているが、海外業務強化のため直ちに投資に乗り出すとの回答は51%と、アジア太平洋地域の平均(44%)を上回った。
 
 自社のサプライチェーンについて、ほとんどのシンガポール企業が、不安定さ、関税などに懸念を持っていると回答した。このためデジタル技術をサプライチェーンに組み入れることを検討している、との回答は63%(全体の平均は48%)に上った。
 
 調査結果について衛生陶器メーカー、アイルミナ・リソーシズのリュー・イーリン取締役は、市場規模が小さいシンガポールにだけ依存するのは意味をなさないとコメントした。

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