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経済

2020年11月30日

チャンギ空港商業施設の売り上げが激減、撤退も

 国際旅行客の枯渇でチャンギ空港ターミナルの売店の人影はまばらだ。鳴り物入りで昨年デビューした空港隣接の大型商業施設、ジュエル・チャンギ・エアポートも客足の急減で経営は厳しく、撤退も見られる。ジュエルのフードコートでは15店のうち3分の1強が撤退した。
 
 空港ターミナルのうち開業しているのは第1と第2のみ。今年の入居テナントの売り上げは昨年より74%減少した。
 
 空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(CAG)はオンラインプラットフォームの扱い商品をウイルス禍前の3倍の1万7,000品目に増やしテナントを支援している。購入者の90%余りは旅行者ではない。売れ筋は、ワイン・蒸留酒、美容品、電子機器。
 
 ジュエルには280余りの小売店と飲食店が入居している。撤退したのはディーグッドカフェ、土産物のリトル・レッド・ドット・ギフト、宝飾のリシスなど。
 
 コーヒー店のアラビカ、タピオカティーの吃茶三千、衣料品のアイランド・ショップなど新規入居もあった。
 
 営業している店舗のうち客の入りが見られるのは飲食店。しかし一定数の客が見込めるのは金曜と週末で、月曜から木曜は少ない。特に午前10時頃や午後8時以降は客もほとんどおらず、店は短縮営業で対応している。

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