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経済

2020年11月30日

10月の輸出0.2%増、2ヵ月連続プラスも伸び減速

 マレーシア統計局が11月27日発表した貿易統計によると、2020年10月の輸出額は前年同月比0.2%増の910億5,150万リンギ(約2兆3,300億円)だった。2ヵ月連続のプラスだが、増加率は前月(13.6%増)から低下。主力の電気・電子製品の伸びが減速した。輸入額は6.0%減の689億2,680万リンギ(約1兆7,600億円)、貿易黒字は221億2,460万リンギ(約5,700億円)だった。
 
 全体の4割近くを占める電気・電子製品は3.0%増と、5ヵ月連続のプラスを確保。ただ、半導体が低調で前月の3割増からは減速した。電気・電子以外の主要製品では、石油製品や化学品などが2桁の減少だった。一方、新型コロナウイルス流行の影響でゴム手袋の需要が高まる中、ゴム製品は2.3倍に拡大。また、中国向けが伸びている鉄鋼製品は21.4%増と、好調が続いている。
 
 主要国・地域への輸出額では、最大の中国向けが4.9%増加。電気・電子製品と鉄鋼製品の伸びが全体を押し上げた。一方、対日輸出は6.0%減と、引き続き落ち込んでいる。
 
 輸入では消費財が6.5%増えたものの、資本財や中間財が減少。鉄鋼製品や金属加工品の下落幅が大きかった。国別では最大の中国からが5.9%増、日本からが0.9%増だったものの、シンガポールからは31.7%減と大きく落ち込んだ。
 
 1〜10月の累計は、輸出額が前年同期比3.3%減の8,005億8,540万リンギ(約20兆4,600億円)、輸入額が6.8%減の6,535億4,760万リンギ(約16兆7,050億円)、貿易収支が1,470億3,780万リンギ(約3兆7,550億円)の黒字だった。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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