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経済

2020年11月27日

ジョホールバル/シンガポール快速鉄道、五洋建設が受注

 シンガポール陸運庁(LTA)はマレーシア南部ジョホールバルとシンガポール北部を結ぶ快速鉄道(RTS)の第1期工事を9億3,280万Sドル(約725億円)で五洋建設に発注した。工事には、ウッドランズ・ノース駅とシンガポール側税関・出入国管理・検疫(CIQ)施設の建設とトンネル工事が含まれる。
 
 着工は21年第1四半期で、26年末に開通の予定。第2期工事は高架橋の建設で、21年第1四半期に発注する。マレーシア側駅はブキチャガル。ピーク時に1時間で各方向1万人の乗客を輸送できる軽鉄道システムだ。
 
 CIQ施設は両駅に整備される。乗客は出発地のCIQで出国手続きをすませば、相手国のCIQで審査を受ける必要はなく、マレーシアから入国する乗客はウッドランズ・ノース駅で、MRT(地下鉄・高架鉄道)のトムソン・東海岸線(TEL)に乗り換えることができる。
 
 RTS事業はマレーシア側の要請で昨年4月、進行が休止したが、再開が合意され、今年7月に再開式が行われた。
 
 開通すればシンガポールで就労するマレーシア人の通勤が楽になる。シンガポール/マレーシア連絡橋(コーズウエー)の混雑緩和にも貢献すると期待されている。
 
 五洋建設はMRTの駅舎建設で実績があり、現在はTELブライト・ヒル駅とオーチャード駅の建設に携わっている。

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