シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP10月の消費者物価、CPI、コアCPIとも0.2%の下落

経済

2020年11月24日

10月の消費者物価、CPI、コアCPIとも0.2%の下落

 シンガポール統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%下落した。CPIから住宅賃料と自家用車所有にかかわる経費を除いたコアCPIも0.2%の下落だった。サービス代金の下落が最も大きかった。
 
 項目別で指数が上昇したのは食品(値上がり幅は1.7%)、通信費(0.8%)、家財・高齢者介護など家庭向けサービス(0.7%)のみで、ほかの項目はすべて下落した。
 
 最大の下落幅だったのは衣類・履物で4.3%。レクリエーション・文化活動は2%、医療サービスは1.7%の下落だった。
 
 統計を分析したシンガポール金融管理庁と通産省の共同声明によると、サービス費の下落は主に、行楽費用と航空費用の下落によるものだが、旅行制限で実際の価格は入手できなかったため推測値として算出した。
 
 食品の値上がりが1.7%だったことついて大華銀行(UOB)のエコノミストは、ここ7カ月間で最も小幅の上昇率であり、世界のサプライチェーンが改善された結果と考えられるとした。
 
 来年について、マレーシア系メイバンク・キム・エン証券のエコノミストは、ソーシャルディスタンシングと在宅勤務が継続されるため、サービスと小売商品価格の上昇は抑制されるとみている。

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