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金融

2020年11月18日

フレックス勤務制の導入が加速、DBSはワークシェアリングを採用

 シンガポールの銀行でフレックス勤務制の導入が加速しており、一部の作業慣行は永続化される見通しだ。最大手DBS銀行は17日、2人の行員がパートタイムで働き1つのフルタイムの仕事を分かち合うワークシェアリングの導入を発表した。また行員(2万9,000人)に勤務時間の最大40%について遠隔での作業を認める。
 
 実際の作業スペースと仮想スペースを組み合わせた、床面積5,000平方フィートの実験施設「リビング・ラボ」も整備する。一部の行員にはデザイン思考、人工知能、アジャイル(機敏な)実務などに関する研修を施す。
 
 ピユシュ・グプタ最高経営責任者は「すべて、この先起こる大混乱への備えで、就業方法を抜本的に変える」と語った。
 
 大華銀行(UOB)では2万6,000人の行員のうち65%に週2日、遠隔勤務を認める。プロジェクトに機敏に対応するためチーム主体の作業方式に力を入れる。行員同士の協調推進、息抜きに利用してもらうため、ボートキーのオフィスはクラブハウスに改装した。
 
 外国の銀行ではHSBCがフレックス勤務制の導入で積極的だ。一方、JPモルガンのジャミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、遠隔勤務が長期に及ぶと生産性が低下すると懸念している。

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