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経済

2020年11月5日

COE価格が軒並み下落、発行枠の拡大受け

 シンガポール陸運庁(LTA)が11月4日実施した新車購入権(COE)入札で落札価格が軒並み下落した。11~来年1月の発行枠が拡大されたためだが、下落は小幅で、住民の購入意欲は依然強い。
 
 Aカテゴリー(排気量1.6リットル以下で出力130馬力以下の乗用車)のCOEは前回より3.6%低い3万5,990Sドル(約276万円)、Bカテゴリー(排気量1.6リットル以上か出力130馬力以上の乗用車)のCOEは同4%安い3万9,000Sドル(約299万円)、どの四輪車の購入にも利用できるオープンカテゴリーのCOEは1%安い3万9,500Sドル(約303万円)だった。
 
 商用車のCOEは6.7%安い3万1,502Sドル(約242万円)、オートバイはほぼ横ばいの7,251Sドル(約55万7,000円)だった。
 
 今期のCOE発行数は、乗用車向け(オープンカテゴリーを含む)が前期より5.8%多い月4,865枚で、うちAカテゴリーが1,925枚、Bが2,014枚、オープンが926枚。
 
 商用車、オートバイ用のCOE発行数も増えており、全体では7.1%増の月6,649枚になる。
 
 ヨンリーセン・モーターのタン代表によると、COE価格の下落は予想されたところだが、値下がりはわずかで、住民の購入意欲が強いことを示しているという。
 
 経済・社会活動の制限で4月から6月までの廃車処分は減少したが、その分、7月以降の廃車処分が増加し、11~1月期のCOE発行枠拡大につながった。

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