シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP9月の小売業売上高は11%減、携帯電話販売が急減

経済

2020年11月6日

9月の小売業売上高は11%減、携帯電話販売が急減

 シンガポール統計局の11月5日の発表によると、9月の小売業の販売額は推定32億Sドル(約2,457億円)で、前年同月比10.8%の減少だった。5.4%の減少だった8月より減少幅が大きく、行動制限解除後の第2段階当初に見られた購買意欲も息切れした格好だ。
 
 コンピューター・通信機器の販売額が23%減少した。前年同期はニューモデル投入で携帯電話の販売が急増した反動だ。
 
 大華銀行(UOB)のエコノミストは、需要の一巡と可処分所得の減少でこの先も小売業の販売は伸びないと予想している。しかし隔離義務なしで旅行者の往来を認めるトラベルバブルが香港との間で構築されるため、観光客の増加は期待できるという。
 
 食品・酒類の販売額は41%、百貨店の売り上げは40%、化粧品・洗面用品・医療品の販売額は30%、衣類・履物は28%、それぞれ減少した。
 
 スーパーマーケット(ハイパーマーケットを含む)の売り上げは18%増と好調を維持した。家具・調度の販売額は11%増だった。ミニマート、コンビニエンスストアの販売額は横ばい。
 
 飲食サービスの販売額は推定6億2,900万Sドル(約483億円)で30%の減少だった。配膳業が78%減と深刻な影響を受けている。レストランは33%、カフェ・フードコート・その他の飲食施設は18%、ファストフード店は14%、それぞれ減少した。

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