2020年10月22日
インダストリー4.0の導入を支援、JTCと事業連盟が提携
製造業の高度化を図るための産業転換計画の一環として、シンガポール事業連盟(SBF)と工業団地開発・運営機関のJTCコーポレーションは提携協定を締結した。互いの資源を持ち寄り、インダストリー4.0(第4次産業革命)のソリューションを企業が容易に入手、利用できる環境を整備する。
インダストリー4.0とはデジタル化、コンピューター化を通じモノづくりの高度化を目指すコンセプト。
締結式に臨席したチャン・チュンシン通産相によると、JTCの工業施設には1万4,000社余りが入居しており、これらの企業をソリューション提供者、業界団体、政府機関とつなぐことでJTCは転換を後押しすることができるという。
典型例としてチャン氏が取り上げたのはナッツ商品を生産しているセンファフン・フードスタッフで、リアルタイムで生産ラインの状況をモニターできるシステムを導入したことで生産量を16%増やすことができた。
同協定では、転換を図る企業は、ワークショップや能力構築プログラムまた技術パートナーを紹介してもらうことができる。技術パートナーには、コニカミノルタ、シーンメンス、ボッシュ・レックスロスが含まれる。