2020年10月16日
公務員のインターネット利用、業務用ラップトップで可能に
シンガポール首相府傘下のスマート国家・デジタル政府グループ(SNDGG)は15日、リモートブラウジング技術を利用したソリューションの開発で、11月2日以降、公務員14万6,000人の過半は業務で使用しているラップトップコンピューターでインターネットを利用できるようになると発表した。現在は政府情報の漏洩を防ぐため、公務でのインターネット利用の際、別のパソコン使用を義務付けられている。
ソリューション名は「セキュア・インターネット・サーフィン」(SIS)で、インターネットでの情報収集、テキストを投稿するためのソーシャルメディアサイトへのログイン、電子メールや文書に添付のリンクの開封が許容される。インターネットへの文書のアップロードは承認されたウェブサイトのみ可能。ソーシャルメディアではフェイブックの利用度が高く、閣僚が政策発表、国民向けメッセージによく利用している。
約11万の公務員がSIS方式に移行する。移行で業務効率の改善が期待されている。1万8,000人は機密情報を扱う立場のため、引き続きインターネット利用の際は通常業務用とは別のパソコンを使う。
医療情報の漏洩などデータ窃盗事件が起きたことから政府は、業務用とインターネット検索用のパソコンを別個にする措置を2016年に導入していた。