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政治

2020年10月19日

ワクチン認証手続きを迅速化、期間を半分に

 シンガポール健康科学庁(HSA)はシンガポールで唯一のワクチン候補「ルナーcoV19」を可能な限り早期に投与できるよう、認証手続きを迅速化している。薬品の開発では製薬会社は通常、各フェーズが終了してから当局にデータを提出するが、HSAは今回、製薬・臨床試験データをリアルタイムで提出することを認めた。この結果、特に深刻な副作用の報告がない限り、当局の認証に要する期間を半分に短縮できるという。欧州連合でもアストラゼネカのワクチンが同様の認証手続きの対象となっている。
 
 ルナーcoV19を開発したのはデューク・NUS医科大学とアクトゥルス・セラピューティクスのチーム。コンセプト段階から第I相試験(フェーズ I)まで要した期間は5カ月弱。ワクチンの新商品が市場に出るまでには通常、数年かかる。
 
 現在、若い人を対象にした臨床試験第フェーズIと老人も対象に含めたフェーズIIが同時進行中だ。これは12月に終わる予定で、その後フェーズIIIに入る。
 
 ウイルス禍を理由に政府は自宅勤務を奨励しているが、自宅作業というストレスから食べ過ぎになる人が増えている。シンガポール総合病院精神科のリュー医師によれば、仕事量の増大、長時間の自宅作業、失業、対人関係などから生じるストレスをコントロールできず、気分を紛らわせるため過食に陥る人が増えている。

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