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経済

2020年10月13日

第3四半期は土地付き住宅の売買が増加、価格指数も上昇

 シンガポール第3四半期の土地付き住宅の取引が前期の2倍強に増加した。第2四半期は経済・社会活動の制限で内見ができなかった反動が出たことと、価格面で売り手と買い手の希望がマッチしたことが主因だ。
 
 不動産仲介オレンジティー・アンド・ティエによると、第3四半期の取引は544戸で、前期(212戸)を大幅に上回った。都市開発庁がまとめている価格指数も3.8%上昇した。シンガポールにおける土地付き住宅取引はほとんどが中古物件。
 
 プロップネクスによると、各国政府が金融緩和に乗り出していることから、インフレ対策としての購入意欲が見られた。シンガポールは安全な投資先との評価が確立していることも投資家の購入意欲を刺激したという。
 
 1~9月の取引戸数は前年同期比2%増の1,142戸で、取引代金は11%増の49億Sドル(約3,800億円)。1平方フィート当たり価格は前年比で、借地権99年の物件が886Sドル(約6万8,700円)に9.5%下がったが、自由保有権と借地権999年の物件は1,408Sドル(約10万9,000円)に4.5%上昇した。
 
 第3四半期の売買で最も多かったのは土地面積が2,000~3,000平方フィートの物件だった。価格では200万~400万Sドル(約1億5,500万~3億1,000万円)の物件が287戸と最多。タイプ別では468戸が独立した土地付き住宅で、76戸はプール、ジム、遊び場などを共有する、土地権利が区分式のクラスターハウスだった。

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