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政治

2020年10月2日

政党支持率で労働者党が急伸、選挙後国民意識調査

 シンガポール政策研究所(IPS)は7月10日の選挙後に行った、政治に関する国民意識調査の結果を発表した。「与党・人民行動党(PAP)は信頼できる」との設問に「強く同意する」「同意する」との回答は、すべての年齢層で前回2015年総選挙時の割合を下回り、対照的に「労働者党(WP)は信頼できる」との設問では、「強く同意」「同意」が全年齢層で前回を上回った。特に30~34歳の年齢層と65歳以上の年齢層で野党であるWPへの支持が急増した。
 
 PAPの得票率は61.24%(前回は69.9%)で、93議席中、83議席を獲得した。調査は固定電話、携帯電話、オンラインの3方法で行い、4,027人の有権者から回答を得た。
 
 PAP信頼者の割合が最も縮小したのは45~49歳の層で、95.6%から82.6%へ13ポイント下落。WP支持がPAP支持より高かったのは25~34歳の層で、25~29歳でWPは信頼できると回答したのは86.1%、PAPは信頼できるとしたのは81.3%。30~34歳では、WPは信頼できるとの回答が87.8%、PAPは信頼できるとしたのは84.5%だった。
 
 民族別ではマレー系国民でWP支持の割合が高く、WPは信頼できる、との回答が87.3%で、PAPは信頼できるとの回答(82.2%)を上回った。
 
 PAPに対する支持は、1~3室の公営住宅(HDBフラット)に住む世帯、所得が月5,000Sドル(約38万円)以下の世帯で下がった。逆にこれら低・中所得層のWPに対する支持は高まった。

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