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政治

2020年10月1日

ブリムなど2地区でのバス運行入札、英タワー・トランジットが落札

 シンガポール陸運庁(LTA)が実施したバス運行委託入札で、英タワー・トランジットが2地区のパッケージを10億3,000万Sドル(約797億円)で落札した。タワー・トランジットは来年第2四半期から5年間、運行に携わる。
 
 授与されたのは、現在タワー・トランジットが運行を請け負っているブリム・パッケージと、SMRTが受託しているセンバワン・イシュン・パッケージで、ブリムでは320台のバスでクレメンティ、ジュロン・イースト、ブキバトなど29路線で営業し、センバワン・イシュン地区では400台のバスで27路線を運営する。
 
 センバワン・イシュン地区の運営では、タワー・トランジットはSMRTに雇用されている運転手に、SMRTと同じかそれ以上の条件で就労機会を提供しなければならない。
 
 バス業務は政府がバス、インターチェンジなどインフラを保有し、運営を民間事業者に委ねる方式を採用。今回の入札でSMRTの応札価格はタワー・トランジットより高かった。
 
 シンガポール社会科学大学の交通の専門家パク・ビュンユン氏は、もしSMRTが契約を得ていたら、SBSトランジットとSMRTの2社独占の過去に戻ることになるとの見解を示した。

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