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政治

2020年9月28日

灰などセマカウ島の埋め立てごみを再生へ、循環経済を確立

 シンガポール環境庁(NEA)はごみの最終処分場であるセマカウ島埋め立て地に投棄したごみの再利用を計画している。セマカウ島はシンガポール唯一のごみ埋立地であり、1999年に稼働されたが、このままでは2035年に満杯になることが見込まれている。
 
 ごみの回収、再利用は同埋め立て地の寿命を延ばし、新たな埋め立て地の建設を不要にするのが狙いで、投棄されたごみの再生法、経済性を調査・研究する。これによりごみゼロの循環経済も目指す。
 
 投棄されたごみは、家庭ごみを焼却した際にできる灰と、焼却不能の産業廃棄物で、人造砂(ニューサンド)の生産に利用される予定だ。NEAは試験プロジェクトでニューサンドを底部灰と焼却残滓(ざんし)で生産したことがあり、ベンチや歩道に利用した。
 
 セマカウ島は本島の南8キロの海上に位置しており、域内初の海上に造成された人工のごみ埋立地。容量は1,360万立方メートル。セマカウ島は、太陽光発電、風力発電、蓄電システムによるマイクログリッドの試験運用地でもある。

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