シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPビジネス用出入国証、海外出張が必須の経営幹部に交付

政治

2020年9月24日

ビジネス用出入国証、海外出張が必須の経営幹部に交付

 シンガポール当局はビジネスのため外国への出張が欠かせない企業の経営幹部のために、特別の出入国許可証の交付を始めた。シンガポールを本拠地とする、外国業務に責任を持つ企業幹部が交付の対象。コロナウイルス対策班共同議長のローレンス・ウォン教育相が23日のリモート記者会見で発表した。
 
 訪問する国は限定しない。経営幹部は訪問した国の規則に従うことになる。シンガポールに帰国の際は14日間の自宅待機の代わりにウイルス感染検査を受ければよく、陰性反応が分かった時点で自由に外出できる。
 
 保健省は、試験運用であるため交付数をごく少数にとどめると発表した。現地紙の取材に対しOCBC銀行の広報室は、サミュエル・ツィエン最高経営責任者(CEO)が許可証の交付を受けたことを確認した。
 
 シンガポール事業連盟(SBF)のホー・メンキット最高責任者は、地域統括本部を持つ多国籍企業の幹部には朗報だと語った。企業経営では直接顔を合わせることが重要で、意思決定も迅速になるという。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPビジネス用出入国証、海外出張が必須の経営幹部に交付