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社会

2020年9月23日

シンガポール学生の「パンデミック対応型バス」、国際デザインコンペで優勝

 米イリノイ州ノースウエスタン大学で学ぶ23歳のシンガポール人学生、ライアン・テオ氏が参加するチームが国際デザインコンペでグランプリを獲得した。創作品は「パンデミック対応型バス」で、車体全体に及ぶスライド式ドア、交通カード読み取り機不要の遠隔決済、紫外線で定期的に消毒される回転式手すりが特徴だ。
 
 ウイルス禍でソーシャル・ディスタンシングが施行されたためバスの収容能力が低下したが、能力を下げずに安全に運行できるバス、との考えから設計したという。バスの名称はフューチャーバス。
 
 コンペを主催したのは中国の上海交通大学で、6月に実施。52カ国から200余りの学生が参加した。主催者がチームを無作為で作り、チームメンバーはズームを利用し遠隔で共同作業を行う。持ち時間は24時間。
 
 優勝賞金は5万人民元。チームのほかのメンバーは、香港理工大学のヤン・シュンリ、ハーバード大学のウィリアム・マ、上海交通大学のリ・シンの3人。
 
 テオ氏によると、ドアをスライド式にしたのは降車の際、通路を通って出口に行く面倒を省くのが目的で、乗客はどこからでも降車できる。座席の向きも工夫し個室に近い空間にした。

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