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社会

2020年9月23日

NUS、芸術・社会科学部と自然科学部を統合しカレッジに

 シンガポール国立大学(NUS)は芸術・社会科学部と自然科学部を統合し、人文科学・自然科学カレッジとする計画だ。両学部ともケント・リッジ・キャンパスにある。カレッジへの統合に向けた内部文書によると、学部はそのまま存続させ、現在の学部長が共同学長として運営に当たる。
 
 統合計画の意向はタン・エンチャイ総長が最近、ストレーツ・タイムズ紙への寄稿で明らかにし、大学は専門化から2つ以上の学問分野にまたがる学際教育・研究に移行すべきと主張していた。また6月、オン・イエコン当時教育相は、大卒者は将来の変化に備え幅広い知識を持つ必要があるとし、大学に変容を呼び掛けた。
 
 統合計画案によると、カレッジの学生はどちらの学部の施設も利用でき、人文、社会科学、自然科学、数学課程のどれも履修できる。
 
 新カレッジは順調にいけば来年8月に始まる学期から学生を受け入れる。タン総長は投稿で「学問の専門化は産業界の急速な変化に適さない。労働力に入る大卒者には、広く深い知識のほか、複数の学問を統合し問題解決に活用する能力が必要だ」とした。
 
 NUSは学際重視の立場から、来年8月からは、経済学とデータ科学、コンピューティングとプロジェクト管理など、相補的組み合わせの学位を導入する。

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