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社会

2020年9月21日

タンピネスマーケットで清掃ロボット試験運用、野鳥追い払い機能も

 タンピネスのラウンドマーケット・フードセンターで掃除ロボットの試験運用が始まった。将来の労働力不足を視野に入れてのプロジェクトで、優秀さが証明されればほかのフードセンターにも配備の予定だ。
 
 床を清掃する連結式ロボット、エレベーターの操作パネルも掃除できるロボットなど5台のロボットが稼働している。吊り天井のチェック、蚊の飛翔数の測定が可能で、一定の周波数の音を出すことで鳩やカバイロハッカ(ムクドリ科の鳥)を追い払うこともできる。
 
 グループ選挙区のほかの議員とともにマーケットを視察したマサゴス・ズルキフリ社会・家族開発相は「ロボットの活用で生産性を上げることができる。10、15年後の労働力不足に備える意味もある」と語った。
 
 ロボットを開発したのはシンガポール工科デザイン大学(SUTD)のエンジニアチーム(20人)で、学部学生、大学院生も研究開発に参加している。国家ロボット計画の補助を受けている。
 
 商業ベースでの生産に向けロボットメーカーと協議を開始した。タンピネスの同マーケットで働く清掃人14人はロボット操作の訓練を受け、ロボット操作者として働くことになる。

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