シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP中国のIT企業が続々拠点、不動産市場に好影響

経済

2020年9月17日

中国のIT企業が続々拠点、不動産市場に好影響

 中国の情報技術(IT)企業のシンガポール進出が増えており、雇用・不動産市場に好影響が出始めている。最近の動きでは、インスタントメッセンジャーアプリの「ウィーチャット」を開発したテンセントが東南アジア業務強化のため事務所を開設する。
 
 電子商取引大手のアリババはシンガポールを拠点とする配車アプリのグラブへの大型投資を計画しているもようだ。モバイル向けショートムービープラットフォームアプリ「ティックトック」のバイトダンスはシンガポールでの雇用を増やしており、データセンターの開設も計画している。
 
 ライブストリーミングプラットフォームを運営するビゴはサーバーを香港からシンガポールへ移す。またバイトダンス、アント・フィナンシャルなどがデジタル銀行免許の取得を目指している。
 
 メイバンク・キム・エン証券のエコノミストは、米国、欧州での制約から、東南アジアに流れ込む中国マネーが増加すると予想している。
 
 シンガポールは多数の光海底ケーブルの上陸地であり、大市場のインドネシア、フィリピン、ベトナムとの往来も容易で、そうした連結性も強みだ。
 
 中国企業の参入増加で需要増が期待できるのはオフィス、ビジネスパーク、データセンター。

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