シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPHDBの集合郵便受け、シングポストがスマート式を試験導入

経済

2020年9月14日

HDBの集合郵便受け、シングポストがスマート式を試験導入

 郵便のシンガポール・ポスト(シングポスト)が「スマート郵便受け」を西部地区で試験導入する。HDB団地などに設置されている集合郵便受けに替わる装置で、郵便と小包を処理できる。
 
 ビンセント・ファン郵便サービス担当最高責任者によると、経済・社会活動を制限する「サーキットブレーカー」の期間中、電子商取引の利用が増加した結果、配達需要が増加し、シングポストが5月に扱った電子商取引の注文品は300万個と前年同月より50%多かった。小売業者が店舗再開を許可された後も宅配貨物量は高水準で、電子商取引利用が消費者の間に根付いたようだという。
 
 試験導入するスマート郵便受けは、郵便物、小包の保管・引き渡しを一つの装置で行う、情報技術を活用した装置。配達人が受け入れ口に郵便物・小包を投入すると、大きさ、住所により保管ユニットに振り分けられ、受取人のスマホに通知される。
 
 受取人はタッチスクリーンでQRコードなどを利用し身分証明手続きを行い、郵便物・小包を受け取る。受け取りにスマホは必需品だ。
 
 電子商取引の商品は、宅配業者より安く送れることが多い郵便を利用するケースが世界的現象だが、郵便受けに入らない大きさだと受取人の玄関まで行く必要がある。
 
 高層住宅の都市シンガポールではこうした宅配に要する時間は6分。一方、郵便受け投入に要する時間は6秒で、スマート郵便受けの開発・整備は緊急を要するという。

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