シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPEPの賃金要件を4,500ドルに引き上げ、9月に施行

政治

2020年8月28日

EPの賃金要件を4,500ドルに引き上げ、9月に施行

 シンガポール人材開発省は27日、エンプロイメント・パス(EP)と中レベルの技術力を持つ外国人労働者向け就労査証のSパスの賃金要件を改定すると発表した。EPの最低賃金は5月、Sパスの最低賃金は1月に引き上げられたばかりで、1年以内に2回の引き上げは初めて。
 
 EPの労働者を新規採用する雇用者は9月1日以降、最低月4,500Sドル(現行3,900Sドル)の賃金を、Sパスの場合は10月1日以降、同2,500Sドル(同2,400Sドル)の賃金設定にしなければならない。査証更新の場合、新要件は来年5月から適用される。
 
 また金融業の場合、EPの最低賃金を12月1日付で5,000Sドルとする。金融業はほかの産業部門より高給であることを考慮した。
 
 EP、Sパスともキャリアを積んだ外国人労働者の場合、雇用者は最低賃金以上の賃金をにしなければならない。
 
 政府管理の求人サイト、マイキャリアフューチャー・ドットSGへの広告掲載規則も10月1日付で変更する。企業はEPまたはSパスの交付を申請する前に、少なくとも28日間(現行14日間)、市民(国民、永住者)を対象に求人広告を掲載しなければならない。応募者の能力、適性が市民、外国人応募者で変わらない場合、市民を優先的に採用することを企業に求める。企業内異動は求人規制の対象外。
 
 現在、EP所持者は19万人、Sパス所持者は18万9,000人。

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