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経済

2020年8月25日

マリーナ・ベイ・サンズに開設のアップル3号店、初の水上店に

 米アップルはシンガポール3号店を近く開業すると発表した。開設場所はマリーナ・ベイ・サンズ(MBS)敷地内の、ナイトクラブ「アバロン」が営業していたドーム型の建物で、水上構造物。アップルの水上店は世界初。
 
 1号店はオーチャード・ロードのナイツブリッジ・モールにあり、2号店はジュエル・チャンギ・エアポートで、昨年7月に開業した。
 
 アップルはコロナウイルス禍を理由とする「巣籠り」需要で4~6月期の売上高が前年同期比11%増の597億米ドルと第3四半期の最高を記録し、時価も米企業として初めて2兆ドルに達した。
 
 シンガポールの小売業は不振にあえいでおり「このような危機のさなかの有力店の開設は珍しいが、MBS内の施設という好立地の物件はそうそう市場に出回らず、資金力のあるアップルだから入居契約を結べた」(シンガポール経営大学のセスハン・ラマスワミ准教授)という。
 
 技術専門学校シンガポール・ポリテクニックのエイモス・タン講師は、ほかの企業が苦難を耐えている時に存在感を示す戦略で、リマインダー広告の効果があると述べた。リマインダー広告とは、消費者に商品、サービスを思い出させることを目的とした広告。

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